Shuugi.inのスタンス/政治と株式取引のバランス

sangi.inの節は楽しませていただきました。
自分のところの取引システムを、sangi.inの様に、一つの銘柄に対し複数の価格を指定した注文が登録できるものにしようとしている時に、
そちらのシステムが一銘柄当たり売り買い合わせて一つしか注文登録できないものに移行したのは、取引システムを勉強している者にとっては少し残念です。
一つしか注文登録できない操作体系は、複数価格を登録できる操作体系を制限したもので実現出来るので、出来れば両方の操作体系の用意を望みます(私は片方しか使わないでしょうが)。
しかし、前者の操作体系を前提とした取引システムに後者の操作体系を付け加えるのは、作り直しに近い作業が必要になります。
バグか何かで参加者が激減することを私は望みません。
私自身は慎重な取引に終始しますが、今回の市場も成功する事を祈ります。


A-11さん、コメントありがとうございます。
このコメントへ返答するにあたり、この場を借りて、Shuugi.inの我々が考えているスタンスを紹介します。
去年の夏に、sangi.inを運営した結果、政治的な結果や予想の関係なく、株取引の精通ぐあいで、大きな利益差が生じたことがあります。
Shuugi.inでは、かんたん注文や直感的なインターフェースを心がけています。
これは、できるだけ多くの人に参加して欲しいことや、市場価格の移り変わりばかり囚われることなく、純粋にみんなの予想や意見を反映したいとの思惑があります。
また、Shuugi.inは、"政治"をネタにしているわけなので、一つの銘柄に対して、複数の価格を登録して取引をするということは、必ず一つの選択を選ばざるを得ない政治の意思決定の方法から考えて、あまり適切ではないと判断したからです。

これと同様の理由により、気配値(売買の注文の様子)を提供することも、現在のところは控えています。


しかし、これはあくまで我々の意見であって、"みんなの意見"とは違うかもしれません。
予測市場は、まだまだ研究の余地があり、意見や提案により、この方針が変わることや、方法を変えて実験することもこの先あるでしょう。
扱うネタによって、どういった予測市場を構築するべきか、株式取引による市場原理のメリットをどのように生かすかは、予測市場研究の大きな議題となり、よりオープンな議論が必要です。
Shuugi.inを、日本の健全な民主主義に貢献できるよう、多くの意見や要望を頂きたいと思います。

追記:ちなみに、Shuugi.inのシステムは、複数価格で登録できる操作体系を想定して作っているので、あまり手間をかけずに、複数価格のシステムに移行することができます。今後の研究の展開によっては、システムを変えるかもしれませんね。
A-11さん、鋭く突っ込んだ意見をありがとうございました。またお待ちしています。